I Will Get Them

Researching and Sharing Chinese Motor Three-Wheeler

タイに進出した富路

これまでアメリカに進出した三迪モデルなどの動画を見つけ紹介してきたが、今度はリキシャ天国のイメージが強い東南アジアのタイだ。途上国でも活用が進んでいるとなると、日本はどんどん先を越されている。

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軽快な音楽とともにいかりや長介似の司会者が楽しげに力説してくれるのは、タイで製造・販売されている徳州富路の三輪乗用車の魅力。おもに、パンダ顔のFLRGFLL17が販売者によって紹介されている。いずれも当ブログでは対象外としている3人乗りの「高齢者用三輪スクーター」だが、子細に視聴すると前部2席型もあるように見える。01:44で映るステアリングにはしっかり富路(GFulu)マークが刻まれ、疑いようもなく同社製だとわかる。内装もカーステレオ、扇風機(?)、天窓と豪華にそろっていて、外見はVWビートルと並べても遜色ない。バンコクなどの大都市はとっくに車社会となりトゥクトゥクのような鈍足車両は邪魔だ。一方で路地や裏通りでは普通乗用車でも器用に走り回ることは難しい。いずれも上手に走りこなすのが軽微な三輪乗用車なのだ。そうした利点とデザイン・スタイルの良さがユーザーに好評のようだ。トゥクトゥクに代わる小型タクシーよりは、一般市民の生活の足として手軽なマイカーに活用されているものと思われる。もちろんタイ語は一言もわからないが、三輪乗用車がタイ市民に好感をもって受け入れられ重宝しつつあることはうかがえる。

ていうか、いかりや長介は別として、タイ人も顔立ちは中国南部や香港人に似ていて三輪乗用車に乗っててもアメリカ人ほど違和感ないな。中国語と同様に声調を持つといわれるタイ語も聴いていると、とくに女性なんか口調が強くてそっくりだ。文化的に共有もスムーズなのかもしれない。

余談だけれど、ペーパードライバーとなった筆者は現在フォークリフトの運転練習をしていて、運転席が車体の中央にある点は共通している上述2モデルに共感がわく。一番欲しいというか日本で普及させたいのは定員4人以上のモデルだが、自分の運転能力的にはスクータークラスでも上等な気もする。