I Will Get Them

Researching and Sharing Chinese Motor Three-Wheeler

中国にもきっとあると思った

今回は少し趣向を変えて、いったん乗用車を離れ商用車に視点をあて日中共通の三輪自動車を紹介してみたい。

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これは今月上旬、愛知県小牧市内で通りすがりに発見したものを、同地点のストリートビューより抽出した画像。この場所はスバルの看板を掲げた自動車整備工場らしいが現在は廃業している模様。自分の幼いころは住んでいる近辺にも静態保存されたオート三輪が1,2台あって、よく通りがかるたびに運転席を覗き込んだりしたものだが、現在はすべて撤去されてしまっている。少し郊外に行くとまだこうして放置されたものがあるんだな、と。思い切り錆びつきながらも、バキュームカーのようなタンクを積んだオート三輪の形が見て取れる。

これを発見した瞬間、ピンときた。中国を何度も訪問している経験上、同じものは絶対に中国で現在も実用されているはずだ。百度图片で「三轮车 真空清洁车」と検索したら、やはり出てきた。
http://image5.huangye88.cn/2014/10/24/7243cc9dcaa4c72f.jpg
【吸粪车价格三轮吸粪车价格2立方吸粪车价格】-黄页88网
バキュームカーは中国語で吸粪车(Xifenche)ともいう(文字通りw)。以下のサイトの画像はもっと鮮明である。
四川雅安那里有卖三轮吸粪车专用真空泵【【【洒水车】】、【吸污车吸污泵】、、、、厂家_供应信息_金农网
車両本体のメーカーは概ね北京(Beijing)や五征(Wuzheng)、时风(Shifeng)等の有名企業と推される。かつて日本でオート三輪メーカーとして名を馳せていたダイハツマツダなどと同様、かれらも乗用車や大型トラックへ主軸の転換を迫られるかもしれない。しかし、こういう社会に不可欠な車両は三輪であれ四輪であれ永久に需要があるのだから、日本よりも末永く三輪で残り続ける可能性もなくはない。錆びついた化石が郊外に野放しにされる時代はまだ遠かろうと願いたい。

当ブログの主人公である三輪乗用車にしたって、中国人が突然生み出したんではない。日本でも同じようなものを開発し、使用していた時期がある。そういうのを少しずつ掘り出して共通点を見出していけば、お互いの生き方も面白くなるんではないかと思う。