I Will Get Them

Researching and Sharing Chinese Motor Three-Wheeler

时风の乗用車開発

動画から始まる新たな物語。
なんて格好つけるつもりじゃないけど、宗申、YOGOMOと動画をきっかけに話題をつくってきたので今後もお付き合い頂きたい。
Youtubeにも优酷(Youku)の作品が投稿(盗用?)されるようになって、むしろ优酷よりも素材が豊富だったりする。オリジナルや短編を載せたいときは优酷も併せて探すといい。下記が一例
sanlunmotor.hatenablog.com

さて、私にとって时风(Shifeng,時風)というブランドは三輪自動車を語るうえで外せない存在だ。日本ではオート三輪しか成熟しなかった貨物用という分野の三輪自動車を脈々と守り抜いているメーカーの一つだからだ。少し風格は違うけれど、同じオート三輪がいまだに巷を走り回っている光景は中国在住中とても頼もしかったものだ。また、農村部などでは座席開放型のいわゆる「壁三輪」も活躍しており、多彩な仲間たちに目を奪われたものだ。
その时风が近年、乗用車開発に参入している。しかも先のYOGOMOと同様に新エネルギー、電気自動車の開発を進めているようなのだ。

SHIFENG electric car
第一部 时风D102都市SUV
こういう車種の登場は、「電気自動車=超小型で低速」のイメージを中国国内でも払しょくする一助になる。中国ではSUVの人気が高いそうなので、うまく躍進できるだろう。スタイリッシュなデザインや空調などのソフト面もさることながら、比較的大型な車の生産を手掛けてきた时风ならではの技術力がハードに生かされれば当然乗り心地も良いだろう。
第二部 时风D101舒服款
個人的にはこっちのほうが欲しいサイズ。
となりにいるのFULUじゃないか? 四輪だけど、リアがパンダっぽい。同じように電動四輪車も開発してるから、この販売店で扱われていてもおかしくない。
しかし中国って国は羨ましい。広大な国土と未熟な産業のおかけで、自由に商品開発と実用ができる土壌を育んでいる。中小企業がお互いに模倣しあいながらも、一歩でも世界ブランドに近づけるように頑張っていて、その作品を地方でも買って乗れてしまうっていう自由闊達なマーケット。日本では安全基準が厳しくて絶対に公道なんか走れないような代物でも、故障するまでは堂々と使えるってのは、これぞ開放!っていいたくもなるね。この混沌による成長がいつまで続くか。

余談だけれど、04:28からのBGMの曲名が知りたい。ラストでいきなりブチ切るのはやめてほしい。

もう1本。

Shifeng electric vehicle
D201をさきのD102などの後継とみると、时风のデザイン傾向の特徴が見て取れるように思える。また、D501では敢えて低速車分野に進出。おそるべし多角化。中国車は車幅が広くて日本の規格では軽自動車に収まらない超小型車が多いのだけれど、このD501は見たところ軽でもいけそうだ。
そして、三輪車の风景1。この車はちょっと記憶に留めておいてほしい。今回はここまで。