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Researching and Sharing Chinese Motor Three-Wheeler

福田五星:京帅175ZK(H)

先週の記事の画像について詮索中、同じ「京帅(Jingshuai)」シリーズらしいモデルを発見した。
sanlunmotor.hatenablog.com
手掛かりが皆無に等しいミニバンとは対照的に、このモデルは中国全土各地で販売情報がある。ただし現在の福田社の公式サイトでは掲載しておらず、正確なデータも乏しい。でも折角数年来のコレクションが福田五星と結びつき「京帅」を確認できた流れからの出会いなので、思い切って福田五星と断定して載せてみる。
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供应福田五星京帅175ZKH)三轮摩托车
小さくて判読しづらいが、こっちも「BJ175ZK-2」となっている。販売者の各サイトで掲載されている画像の多くが電話番号やQQ号などを上書きしてしまい、これが最も鮮明。資料が少ないことからも分かるように比較的古いモデルとみられ、あまり作り込んでいないオーソドックスな外観といえる。不思議な言い方だけれど、三輪乗用車の「旧車」に分類される世代だろう。乗用車にしてはやや安定感を欠くような印象も与えるが、250ZK-2みたく欧米大手自動車メーカーを模倣したような”いかにも”さがなく素朴な感じがまさに
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オリジナリティーというほどでもないけれど、中国国内の同業者同士でデザインが似通ってしまうならともかく、虎の威を借るようにメジャーな外国車を真似るような傾向は避けてほしいものだ。むしろ多少どぎつくてもかまわないから「中華風」で勝負してほしい。各社とも初期のモデルにはそういった味わい深さが感じられるものが多い。
逆に安全性で見ると、昨今多数紹介している高齢者用スクーターよりも安定性が低く構造的にもヤグそうで、あまり積極的に所有したいとは思わない。各地で概ね4000~6000元程度で取り扱われている模様だが、高齢者用スクーターの価格帯と重なることから次第に淘汰されてゆくだろう。それだけ三輪乗用車の水準も向上しているってことだし、中国は日本よりも「車両」のバラエティに富んでいて競争も激しいから尚更だ。富路のように新旧幅広く浸透した老舗メーカーとなるのは大変なことだ。福田は大型車や機械の大手企業であるが、三輪でも健闘してほしい。

スペック:福田五星京帅175ZK(H)

以下のサイトにて最低限の数値を拾えた。
供应福田五星京帅175ZKH型三轮摩托车_福田五星促销_福田五星厂家_上海市昌晟商贸有限公司

全長,全幅,全高(mm) 2850,1360,1530
排気量(cc) 175
車両重量(kg) 520
最高時速(km/h) 75(60以上)
定格出力(kw) 13.0

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