I Will Get Them

Researching and Sharing Chinese Motor Three-Wheeler

三輪王国滅亡の危機?

筆者の中国式三輪乗用車との出会いの地である河南省中牟(Zhongmu)県の中心部で、その三輪乗用車を活用したタクシーが激減しているのらしい。最近、百度地图全景(中国版ストリートビュー)を眺めていて気付いた。以前三輪乗用車の画像を採集したころは、町の外周道路の一部しかビューイングできなかったが、現在は町全域をカバーしている。
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たとえば、3年前にオリジナル画像を撮影に行った県バスターミナル周辺を眺めても、その客引きをする群れは明らかに縮小している。また、市内をランダムに閲覧しても往来する三輪乗用車の数は疎らになっている。
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その要因の一つに、中国における乗用車の多様化が挙げられる。普通の四輪自動車だけでなく、EVなどの新エネルギー車や見るからにヤグそうなマイクロカー(ミニカー)が日本以上に普及してきている。じっさい中牟県中心部にも以前より多くのマイクロカーが見受けられる。さらに、同業者として電動三輪車が増加しており、これも圧迫の一因といえるだろう。そもそも一般車の交通量がかつてより格段に増え、見違えるほど近代化している。
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電動輪タク
f:id:Nanjai:20170501003057p:plain マイクロカー
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比較的密集している箇所を見つけた。先頭のミニバンはどこかで見覚えあるものの、未だ特定されていない珍しいモデルである。抽出箇所によっては往来数の多いところもある。しかし少なくとも、中牟県における名物あるいは街の顔といった主役の座を降りたことは間違いない。聖地を維持するのは難しいにせよ、多様化するモータリゼーションの中での健闘を祈りたい。


おまけ
第二の故郷である开封(Kaifeng,開封)市内で、时风电动车モデルを発見した。これもちゃんと流通してんだねー。
f:id:Nanjai:20170501004657p:plain 风景Ⅱ?
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