I Will Get Them

Researching and Sharing Chinese Motor Three-Wheeler

大品牌

モーターサイクルのビッグブランド、宗申(ZONGSHEN)。社名を欧米風にアレンジしなくとも、二輪から三輪まで名実ともに揺るぎない存在である。

ZS175ZK-A Passenger tricycle
ここに映っている宗申製と思われるトラックやミニバンは、そうした地位確立を支えてきた功労者であろう。今となってはヤグそうで、日本と同じくらい普通自動車が中心となってしまった公道を走るには心もとない形状ではある。同社自体も自動二輪主体へ転換してしまい、新しい商品はもとより中古車の情報を求めることすら難しい状況にある。電動や新エネルギーでも構わないので、もう一度原点に立ち返って三輪乗用車の開発に着手してはいただけないだろうか。普通の四輪乗用車と比べても遜色ないカッコいいモデルだけでなく、こういう“いかにも”営業用ミニバンみたいなデザインも生き残っていてほしい、というかバリエーションで存在していてほしいと望むのは私だけだろうか。

同じ投稿者の動画。

cargo tricycle appreance
ZONGSHENのステッカーを付けたトラックの後ろに映る一台のミニバン。これが昨年ニューリリースだと主張していた動画の車に酷似している。
sanlunmotor.hatenablog.com
それっぽい社名とエンブレムを作ってヘッドに付けてしまえば、誰でも幾らでもデザインをパクって生産できてしまうのが中国の三輪乗用車市場の難しいところ。ましてや宗申くらいのビッグブランドともなると、その威を借る動きは顕著になる。型番やシリーズ名に宗申(ZS)の文字を冠したり、デザインの些細な部分を変更してオリジナルと喧伝したりするメーカーは後を絶たない。宗申が三輪乗用車の再開発をしないのは、偽物が出回りすぎて辟易している面もあるのかもしれない。
まぁ、パクられるということも大品牌であるがゆえの宿命ともいえるだろうね。

余談だけれど、社名の宗申って宀と示申、すなわちなんだよね。雑多なメーカーが犇めく市場にあって崇高不可侵の風格を漂わす。